カテゴリ:スタッフコラム( 16 )
<スタッフコラム16> どうしてMOT?
皆様こんにちは。
MOTスタッフのサワダです。

最近、立て続けに三件、トークイベントが無事開催されました。
皆様の暖かい声援のお陰です!

開館から早くも二週間、
私達にとってもここMOTは、日を追うごとに、
「違った」見え方を帯びて現れてきています。

─そもそもどうして多くの人の旅を俯瞰する装置をつくったのか?
よく質問を受けます。
そうですね、説明不足だったみたいです。笑
今回のコラムでは、
あくまでも個人的な見方でそんな疑問にお答えします。

もともとは、観光の仕組みに疑問を持ったんです。
例えばランダムに集めた観光写真、
サイパンなら、青い海ばかり、スペインなら建築物だらけ、
そんな現象が起こっている。

私達は、旅にでて様々なものを吸収するけれど、
ひょっとしたらそれは、
見えない決められた路を、ただ巡礼しているだけにすぎないのかもしれません。
それ自体は悪いことではないかもしれないけれど、
問題なのは、そういった現象を気づくきっかけがあまりないこと。

同じことが、毎日の生活にも言えて、
代官山をなんとなくショッピングしていても、
それは見えない気づかない導線上をたどっているだけであったり、
人とのつながりも、決められた形式上のもので済まされるものが多かったり。

「旅」とは、
まだ見ぬものとの出会い。
では、その「まだ見ぬもの」とは何だろう?
その「見ぬもの」は旅に出るだけで本当に見つけられるのだろうか?
そして、日々の暮らしのなかには、「見ぬもの」は存在しないんだろうか?

ほんの少しでも、そういったことを考えるきっかけを作りたい。
そんな思いから、MOTを開館しました。

開館してから気づかされることも、たくさんあります。
トークイベントを開くと、ゲストの方次第で、展示が全く違ったものに見えてくる。
来館してくださったお客様の視点が、私達の全く意図していなかったところに向かったり、
もちろん、スタッフ間での考え方の差異も次第に明らかになってくる。
だけど、そんなさまざまなことを通して、
それこそが、「まだ見ぬもの」なのではないか。
最近、そんなふうにかんがえています。

MOTの繰り出す装置を、
広く、多くの人に体感していただきたいな、そう思います。

ちなみに、
本日開催された伊勢さんのトークイベントには、
私も本当に度肝を抜かれました。
会場に入る前と終了後、
世界は明らかに違ったものに見えました。

本当にうれしい限りです。

あと一週間。
まだ体感していない方も、
したけどもう一度してやろうかな、という方も、
スタッフ一同心からお待ちしております。


11月18日 さわだ

※ちなみに20日のトークイベントでは私のゼミの教授がお話してくださいます。ぜひ!
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by bird05 | 2005-11-19 13:41 | スタッフコラム
<スタッフコラム15> 旅の定義?
今までしてきた旅の感想を、ここでちょろっと一筆したためる。
なんと粋な!そんなことをしてみたいものである。
そんな経験をひとつでも持ってたらかっこいいし、
しかも、まだ20代そこそこの娘が語っていたりした日には
モゥ。。。である。
“「女ひとり旅」プラン”なんていうパンフレットにあるようなものでもなく、
深夜ネットでどこぞの航空会社でドコドコ経由で格安チケットを入手し、
帰りの日程は未定で、行きのチケットだけ手配。宿泊所は現地についてから探して。
たまたま出会ったバックパッカーの日本人なり外国人なりと「旅は道連れ」ってな
仲になり、現地の人とも仲良くなり、有意義な旅を満喫し、
何かを考え思い得て、そろそろ金もつきたし帰るべか。
これが私の旅の「聞いた話でのかっこいい定義」である。
バックパッカーの方々、旅行代理店関係者の方々、
旅を楽しむ方々、蘊蓄を語れる方々にははじめに謝っておきます。
経験もない私の言う、妄想事ですので悪しからず。

そう、経験。
経験があるないで言えば、この「定義」に乗っ取れば、ない、になるが、
ないはずは無いのである。
「域」を限らず言えば、旅の第一歩は子どもの頃に誰しも経験あるだろう。
ランドセルをほっぽいて幼なじみとした遊びは、
「今日はどこの辺に行ってみよう。」
幼心で、ここまでが。夕暮れまでに。自分たちの足で。
行って帰れる領域というものがあってそれは、
自分の生活範囲にある学校なり山なり鉄塔なり神社が
「見える範囲」「方角が何となしに解る範囲」であり、
「♪北風小僧の寒太郎〜」が聞こえるところマデ。
地図もなければ時計もない。自分たちの勘頼り。
そしてそれは、親に心配されないであろう安全地帯でもあった。
それを裏切れば、怒られる!
鬼の形相になった母の顔を見るという恐怖心の方が強かった。
そんなあらゆる制限の中の旅=冒険は、なんと自由だっただろう。
今より断然地球に近い目線で、虫眼鏡でもつけているかのように
色んなものが視界に飛び込んできて、時間の尺度も感情の尺度も
ずいぶん短くぶんぶん振り切れていた気がする。

世間的には大人になって、
ここまで→世界中で法的に許されて、安全とされているところまで
夕暮れまでに→時間とお金があるのなら、いつまででも
自分たちの足で→自転車自動車飛行機船で
行って。
帰れる。
ところまで行ける様になって。
TVの中の景色とか、遺産と言われてたものが
実際に反射する光の分子をその目にうけて、観る。
感じる。味わう。触れる。
子供の頃の尺度メーターで、神経に障るもののにすべてに
いちいち反応していたら、麻痺するだろうに。
でも、大きく揺れる今の尺度メーターはなかなか満足してくれない。
なんでかな。
いつのまにこんなに尺度だけが大きくなってしまったんだろう。
些細なことにも感動していたいのになぁ。

此処ではない、何処かへ。

誰かがそんなコトバを残してったっけな。
その言葉に突き動かされながらせわしく過ごしてはいるけれど
帰れる場所のあることに感謝しよう。

ああ、そっか。
それを確かに感じる為に、人は旅にあこがれるのかもしれないな。
自分の足元を見直すために。
じゃあ、出かけなきゃ。。

最後に。
「どこでも生きていける人間になりたい」
ちらっと見かけて忘れられない、戦前に生きた女性の言葉でした。

-----(一般的な定義:大辞林より)
たび 【旅】
住んでいる所を離れてよその土地へ出かけること。
名所旧跡を訪ねたり、未知の場所にあこがれて、また遠方への所用のため、居所を離れること。旅行。

——の恥はかき捨て
旅先では知る人もいないし、長く滞在するわけでもないから、恥をかいてもその場限りのものである。
——は憂(う)いもの辛(つら)いもの
旅はよるべき所も頼る知人もないから、とかく苦しくつらいことが多いものである。
——は情け、人は心
旅にあっては、人の情けがうれしく感ぜられ、また人は心の持ち方が何より大切である。
——は道連れ、世は情け
旅は道連れのあるのが心頼もしく、世の中を渡るには互いに思いやりをもつのが大切である。
-----

10月25日 香川
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by bird05 | 2005-10-25 08:15 | スタッフコラム
<スタッフコラム14> 教育も学校も生徒達も日本と違っていたイギリス
私が先生として働いていたイギリスにあるSeaton Hirst School。公立でも学校によってシステムが違っているのも不思議に感じた一つ。おそらく日本の義務教育のように統一されてくるのでは?とも思います。

私の働いていた学校(日本でいう小4〜中1までの生徒が通学)は、とにかく最新の設備を持ち合わせています。図書室の本を借りる時は指紋照合をして貸し借りの記録をとっていたり、ランチはカフェテラスへ行き好きなものを選び、各自が持っている電子マネーで会計をします。

ここまでしているのもきちんと理由があって、ルーズな子供達が多く、貸したらなくす・返さない。とにかくアバウト。そのため日本では一人一人教科書を使って毎日自宅へ持ち帰り持ってくるという流れですが、そんなことをしたら生徒達が教科書を忘れたり、なくしたりするため、各自では教科書を持っていません。すべて学校に置いてあって授業のたびに配り集めます。みんなで同じ教科書を使っているような感じです(生徒は各教科の先生の教室に移動して授業を受けるスタイル)。

子供達が電子マネーカードでランチを清算するのも、お金を持ってくると盗まれるという理由があります。もちろん個人のロッカーはすべて鍵つきを使っています。防犯カメラもあちこちに設置されています。そこまでしても学校内で問題が起きたりしますが…。

礼儀の正しい生徒もちょっとワルな生徒の仲にも、やさしい心を持った子達はたくさんいます。荒れている子供は、どうやら家庭環境に大きく影響を受けているのが見てわかります。貧富の差も含めて。

日本を離れてみると、あらためて日本の便利さに気づかされたりはありがちだけど、教育のあり方をもうちょっときちんと考えるべきですね。Thinking skillに対する教育はまだ遅れている…。読み書き系は日本が進んでいるとは思います。

他にも違うなぁと感じたところはありますが、きりがないのでこの辺でコラムを終えます。イギリスと日本の学校の違いにびっくりしつつ、教育問題は何が正しい教育の仕方だと決め付けることができないから永遠の課題な気がします。

10月20日 金谷
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by bird05 | 2005-10-21 02:38 | スタッフコラム
<スタッフコラム13> 出不精フクウラが得意とする旅ベスト3です
1. 妄想の旅
「あの時あーしてれば今頃どうなっていただろう」って昔を思い出したり、友人の結婚式で「つまんねーな。私だったら・・・」って現実味のない未来を思い描いたり。妄想の中で時空を旅してます。

2. 書物の旅
ホントはテレビの温泉番組で充分楽しめます。でも、ちょっとかっこつけたいので「テレビ」ではなく「書物」とさせていただきました。旅の本もいろいろですが、最近のお気に入りは「新しい世界地図—世界ニホン語的珍地名」。あまりにもくだらなくて頭が下がります。・・・「書物」でもかっこつかないですね、この本じゃ。

3. 軽トラの旅
盆暮れなどに帰省する際、工務店をやっている父が軽トラで地元の空港まで迎えにきてくれます。そのついでに阿蘇外輪山などをドライブしたりすることも。 おんぼろ軽トラでヨロヨロと走る山道もこれまた一興。ビールがあればなお最高。

いかがでしょうか。私の旅ベスト3。
皆さんの旅の参考にしていただければ幸いです。

10月16日 フクウラ
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by bird05 | 2005-10-16 03:06 | スタッフコラム
<スタッフコラム12> 本を旅する

どんな乗り物より、夜の路線バスが好き。
そんなへなちょこtraveler、12番手のおおはしです。

実際の旅の経験は、ひとより少ない方だと思う。
ずっと、長い休みのとりにくい仕事をしてきたし、出不精なことも
原因のひとつ。いってしまうとそれはそれで楽しいのだが、出発
前の緊張感でお腹が痛くなったりする。(おいおい。)

だからこそ、なのか。旅をテーマにした本が好きだ。
なかでも村上春樹さんの「遠い太鼓」や、武田百合子さんの「犬が星みた」
など、できるだけ、遠くに長い旅をしている本がいい。
自分には、そんな精神力も経済力もないからこそ、
「もっと遠くにいってくれ。」と願う。
登場人物が食べたもの、感じた空気を、自分でも楽しみながら、
ページをどんどん捲っていく。
世界をぐるぐる、何日も旅をする。
私は本の中では、最高にタフなtravelerだ。
はっとわれに帰ると、自宅の最寄駅についていて、
私は日常の中に帰っていく。

そうそう、最近読んだ、角田光代さんの「だれかのいとしいひと」
印象的な言葉が出てきたから、書いておこう。
「この世界には無尽のバスが走っていて、あたしたちはいつも、
そのどれかに乗らなきゃいけなくて。ずっと乗り続けていると思いませんか。」

たまたま、このMOT行きのバスに乗り合わせてしまった、あなた。
偶然を必然に。しばらくの時間を一緒に過ごしましょう。

10月5日 オオハシカオリ
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by bird05 | 2005-10-05 22:47 | スタッフコラム
<スタッフコラム11> 恵比寿〜代官山周辺のうまいもの十選!

お酒の無い人生なんて、肉球の無い猫みたい...

自称ハイレベル☆な、お酒飲み(でもそんなに強くない)
恵比寿在勤、代官山在住(こう書くとめちゃかっこいいですね...スミマセン)
はやしあきが美味しい情報をお送りします。


01 VIN VINO(バンビーノ)
恵比寿界隈にグンと増えた立ち飲み屋。中でも老舗はここ、バンビーノ。1杯500円のリーズナブルなワインバーです。マスターのコンさん(実は私と同年☆)の毒舌と80sの音楽、イタリアン(?え、フレンチ?)なムードを存分にお楽しみ♪

02 Velde(ヴェルデ)
恵比寿のコーヒー屋さん。マスターの声は超しぶい、いい声です。とっても有名なお店ですが意外と安い!1杯500円〜です。お気に入りはモカシダモ。苦さがたまらない。あとケーキ!マスターお手製、うまい、安い(300円!!!)

03 吉柳(きりゅう)
うまーい居酒屋です。恵比寿南交差点のほど近く。すごいんだって、このお店。朝は8時過ぎまで普通に営業なのにお昼もやっている。定食の魚、大好き!(人気はカレー)ゴハンも4種類から選べてヘルシーです。

04 ソルティーモード ダルバード
恵比寿西の五差路のネパール料理です。辛いカレーが苦手な私、ここのカレーの滋味にヤラれてます。。おいしーーーー!マスターはネパール人か日本人か、、会社の人と賭けてます。同じビルの6Fは牡丹とゆー、これまた有名なバー。

05 ルージュ ヴィフ
恵比寿公園の近く、フレンチです。ここのお昼、サラダ、パン、メイン、コーヒー、お菓子がついて850円〜なの。美味しいの。。ボヤボヤしてたらHanakoに載ってあっちゅーまに満席に。でも、夜のコースもオススメ。飲んでも4,000円くらい。

06 まにん
恵比寿、和食。蕎麦もやっています(うまっ)。意外に知られていないのだけど、この界隈ではかなり美味しい和風居酒屋さん(値段は居酒屋よりちょい上)。ランチが無くなったけど、夜も美味しすぎてやめられません。。

07 FootNik(フットニック)
恵比寿のスポーツバー。オーナーがプレミアリーグ好きで、放映率はかなり高いです。ランチはあまりオススメしませんが、Boddington(ビール)はいいよ♪

08 グリーンカフェ 西郷山
代官山、テレビとかのロケ地でも有名な西郷山公園の中のカフェ。公園は見晴らし良く、日当たり良く、最高!カフェもドライカレーが美味しく、いい感じです。

09 UNICE(ユナイス)
代官山のHotでCoolなライブ&イベントスペース、UNITの併設店。オシャレスペースなのに、代官山なのに!デザート&ドリンク食べ放題(980円)とかやっちゃう漢気(?)なお店。

10 porco(ポルコ)
恵比寿とゆーより、代官山に近い洋食屋さん。白ワインを飲ませて育てた(らしい)、豚肉は絶品!ここのマスターは実はヴェルデのマスターの先輩(?)。カツレツ、おいしーのよう!

綴りや詳細、間違ってたらゴメンナサイ!でもここに載せたお店、ホントにオススメなの。もし何かの取材あったら隠すくらい!!(いや〜、まだ紹介したいトコはあるけど☆)詳細が知りたい、という方はMOT林宛に、どうぞ。。

10月3日 はやしあき
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by bird05 | 2005-10-04 01:07 | スタッフコラム
<スタッフコラム10> サンフランシスコ

食べることが大好きな諸橋久美子の番です★
今回は、リアルタイムでアメリカにいるので、
現地でのことをちょっぴりお話していきます★


私は今、サンフランシスコにある伯父の家に滞在しています★
観光旅行ではなく、用事があってきているのですが、
暇な時間を利用して街をぷらぷらしているとやっぱり普段と違う、
人、物、空気、に触れてワクワクします。
竹がいっぱい生えているんですよ、ここは。
ついでに柳もいっぱい生えている。
そんなところに日本人として愛しさを感じました。

美術史を専攻しているので、SFMOMAいってみようと思ったら閉まってる〜。
それで、その時初めて気がついたのですが、
その隣りにはcenter for the artsという芸術センターがあった。
そこはMOTを開催会場である、ヒルサイド・ウエストパッサージュと同じ
フミヒコ・マキさんの建築でした。
なにも調べずひょっこり行ったのですが、とても素敵な出会いをしちゃいました!

あんまり名所は行ってないのだけれど、
それなりに充実はできるものなんです★

あと、観光ガイドを見ていて気がついたのだけれど、
やっぱり観光客が行ける範囲しか詳しいことは書かれていないんだな、と思った。

地図がその他は何もありません、って感じになってしまっている。
空白なのです。
やはり、消費者のニーズにあわせて、ガイドブックは作られているのです。

白紙の地図の上にも、素敵な場所はいっぱいありました。
素敵な出会いもあります。
ちょっぴりもったいないな、と思いました。

そんなこんなであと少し、
異国の地を満喫していこうと思います★

ではでは♪

10月1日 諸橋久美子
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by bird05 | 2005-10-01 02:20 | スタッフコラム
<スタッフコラム9> 代官山をあるく

夏休みもそろそろ終わり。
悩める現役女子大生、岡田がお送りいたします。


明日、9/30(金)から、私が共同でキュレーションしている展覧会が開催されます。
「代官山をあるくー秋山さやか展ー」です。

この展覧会を企画する中で、いろいろな人と出会いました。
アーティストの秋山さん、共同キュレーターの石井さん、
作品制作に使う地図を提供してくれた岩橋さん、代官山ステキな街づくり協議会の方々、
その他数えきれないほどの人たちにお世話になりました。

そのような「出会い」の中で私が感じたことは、
やっぱり人と人とのつながりって大事だということ。
一人の人から、次の人に。そしてまた次の人に・・・。

そして会って話すことは重要だということ。
協力を募りたい時、電話では「脈なしか」と思われるところでも、
なんとか会って話をすると、
意外に感じよく対応してくれたりする。

こういうことに気付けたのは私にとってすごく大きかったと思う。

なにも行動しないと、なんの出会いもない。
それは、楽な生き方かもしれないけど、反対に喜びも少ない。
私は、たとえ辛いことがあっても、喜びの多い生き方をしていきたいと思う。

MOTは出会いの場を提供する。
そこでのいろんな人たちの「出会い」がどんどん繋がっていって、
「喜び」や「楽しみ」の連鎖ができれば、
そして会期が終わった後まで「出会い」の連鎖が続けば、
それってとっても面白いと思う。

なんだかとりとめのない文になってしまったけど、
次書くときにはもっとまとまった文にするので、乞うご期待!
気持ちのいい朝、マイスイートホームからお届けしました。


9月29日 岡田
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by bird05 | 2005-09-29 09:12 | スタッフコラム
<スタッフコラム8> ご飯との決別〜前向きコラム〜

過去六年間に10回の引越しをした引越し虫がそろそろ
うずいている鈴木です

引越しをしたからといって風景が変わるだけで、問題の根本的な解決には
なりませんが、気分は変わりますよね。
今回のテーマは?食にまつわる思い出です。


ご飯との決別。

美食とはなんだろう。今の時代においてそれは機能性のある体に良い食事のことである。
が、一昔前はお腹がじんわりと満たされる滋養のある食事であっただろうと思う。
私にとって美食とは、、そのときの自分の心と体が一番満たされる食事のことだと思う。
一人で食べる懐石料理よりも、心の通い合う人と食べる硬くなったパンのかけらと
チーズの方が美味しい思い出をたくさん残してくれた。

ロンドンでよく食べていた懐かしい食事の例。
ビーンズアンドチップス(缶詰いりのトマトソース煮の大豆とフライドポテトプラス麦芽酢)
ビーンズオントースト(上述の豆をかけたトースト)
チリビネガーをかけたパイ(得たいの知れない肉の入ったパイにチリが漬かった酢をまぶす)
ハモスにディップしたセロリ(ヒヨコマメとにんにく、レモンから出来たものにセロリを突き刺す)
炭水化合物ばかりのメニューである。
やはり納豆とご飯で鍛えられた胃にはどっしりくる食材が
なじむのであろうか。
しかし、この食生活に至るまで、ある時点から私はご飯と決別した。

お米を炊くのは時間がかかって面倒だ、気候にあわない
それに、同居人の口に合わないので別々のものを調理しなくてはならないのはもっと面倒だ
お米を炊く間に山盛りのサラダやサラミを食べたら
ご飯はいらない、買ってくるのが重い
などの理由が重なり、私はご飯と別れた。
とは言っても、最初は病気になったりすると梅干のおかゆが食べたくなったり、
二日酔いの朝には味噌汁が飲みたくなったり。
けれども、それもやがて薄まり、病気になると大麦のお粥を食べて、
二日酔いの朝にはコーラを飲んでトマトスープを飲むようになった。
変化とは必然からくる順応性の賜物であると実感した。
極限に追い詰められると人間は強い生き物だ。

最近は忙しくてごはんを食べる時間がちゃんととれていない。
決めることが一日の中で多すぎて
何を食べるか決めるのが面倒になってしまった。
食べるのがおざなりになると、生きる気力が薄れて、種の保存の意思も薄れる。
いつも疲れたという人は情熱が足りないのだ。
情熱の源はやっぱり食べ物だと思う。
ただ、大島渚の「愛のコリーダ」で主人公の女が言っていたように
腹がくちくなると、眠くなるから食べない、というのはあまりに究極の情熱の形だけれども。

ちゃんと、明日は朝ごはんを食べられるように早起きしよう。

9月27日 鈴木
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by bird05 | 2005-09-27 23:55 | スタッフコラム
<スタッフコラム7> あなたに歌う、私の歌

人生を旅に例えるなら、
かなりのゆっくりペースでただただ歩く旅人イワガミです。
今回は趣向を変えて、
実際の旅で出会ったエピソードを交えつつ、寄り道しながら走ります。


日常を離れて旅する時、
その旅先そのものを「感じる」機会を期待することは多いけれど、
実際に行ってみると、
自分自身や日常をかえって強く意識する、
という経験は皆さん少なからずあるのではないでしょうか。

もう10年以上前ですが、ブラジルのサンパウロ近くの街を訪れました。
日系人の集落がある街で当時はたしか市長さんも日系人。
その中で日系人が多く入所している老人ホームを訪問する機会がありました。
日本からブラジルへの移民は1908年(明治41年)に始まり、
その後、戦前戦後も続き、長きにわたって
遠い大地に希望をもった日本人が移り住んでいったといいます。
しかし、待っていたのは決して楽園ではなく......
並々ならぬ苦労を重ね、やっと暮らせるようになったという状況とのこと。

そして年老いて、老人ホームで過ごす方々。
少し、お話をさせていただきました。
「日本に帰りたい」のだそうです。でもそれはもう叶わない願い。
地球の反対、あまりにも遠く離れてしまった故郷を思う気持ちは
何十年も経ってしまったからこそ、私達日本人よりも強いのかも知れません。
日本から来た私達を迎えて「うれしい、うれしい」と言ってくれ、
ほんの学生にすぎない私達の手を、まるで大きな日本の断片をつかむかのように
大切そうにギュってしてくれて、頭を下げて涙を流しているのです。

さすがに恐縮してしまった私達。
そこで、日本の歌をということになり、みんなで合唱したのが『故郷』。
--兎追いし、かの山
--こぶな釣りし、かの川
山の色も川の色も違うこの大地から、
もう離れることはできないという、日系一世たちの涙。
私にとって『故郷』はなんだかむしろブラジルの想い出の歌になってしまいました。

さて、それからというもの
海外で「日本の歌を歌って!」と言われたら、何を歌おうか?と考えます。
私が外国に行ったら、
その土地の人々が幼いころから慣れ親しんできた歌を聞いてみたいと思う。
流行歌もいいけど、やっぱり大人も子供も口ずさんでるような、
歌うと懐かしい景色が見えてくるような、そんな歌が聞きたいな、と思うのです。
では、そんな日本の歌って何!?
と、あれこれ考えた結果、
かなり前から、暫定一位は『早春賦』。
--春は名のみの 風の寒さや
--谷の鴬 歌は思えど
小さいころから
母がよく台所で歌ってるのを聞いていたから。
今でも聞けば、
春になって、薄緑のもやみたいな色になった裏山が思い浮かびます。

こんなことを考えるのも
旅をして見知らぬ土地と人に思いを馳せ、
それを通じて、自らに思いを巡らすことの一つなんだと思っています。
自分について考えることって多い。
だから旅は面白い。

恋愛にむすびつけるなら、
魅力的で大好きな人と一緒にいられること、そのものの幸せ感よりも
その人といる時の自分を好きになれること、のほうが嬉しい感じ?
お相手の魅力が自分を磨くきっかけになったり。
あの人が大好き〜!よりも、あの人といる時の私が大好き〜!ってね。

好きな人には自分のルーツを語りたくなってしまうのは私だけかしら?
幼いころの想い、景色、笑顔、涙、そんなのが歌えたら。伝わったら。
ちなみに皆さんは旅先で日本の歌、なにを歌いますか?


さてさて
リレーコラム8番目の走者はカモシカさんのように足が速そう!
美味しい香りのするタカオカさんにバトンタッチです!

9月23日 イワガミアヤコ
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by bird05 | 2005-09-23 07:36 | スタッフコラム